リニアック室の総合的な
検討と設計
- 遮蔽体を含めた構造について検討(新築建物の場合)
- 既存建物と追加遮蔽の取付け方法について検討(改修工事の場合)
- 電気及び設備用の配管・配線ルート部の遮蔽検討
- 導入する機器に必要な設備の検討
リニアック室の設計にあたり、デザイン部分は基より医療機器特有の設備についても検討が必要となります。
天井面に設置する設備についても、安易に照明設備や空調設備を配置することができなく、 医療機器の関係設備に干渉しないようにしなくてはなりません。医療機器に必要な電源の配線や空調の配管などは、放射線を扱う治療室なので遮蔽計算によって決められた範囲に壁を貫通し、設置をしなくてはなりません。
設計計画において医療機器の特徴を把握したうえで内装の計画を盛り込む必要があり、冶療をするに当たっての動線に問題がないか等も検討し設計致します。
パースによるイメージの視覚化
打合せで使用されている資料として平面図と断面図など、いわゆる2Dでのご説明をしておりました。
平面図や断面図だけで打合せをしてしまうと内装が仕上がった際にイメージが違うと不満を持たれることがあります。
それを防止するために弊社では3Dパースを打合せに導入致しました。着工前の打合せで完成の状況を立体的にイメージをして頂くことで安心して工事を任せて頂けるようになりました。
また、弊社のデザインでは、新しい技術の導入を積極的に取り入れております。
実用的な棚の製作
収納家具の設計・製作も承っております。
医療機器によって、収納するモノや大きさが異なります。弊社では適正な寸法かつ、人の動線に干渉しない配置位置、内装デザインとの調和を含めて検言寸致します。
現場の声を反映し、実用的なプランをご提案致しております。
改修工事の流れ
▼ 既存機器搬出・撤去
既存機器を分解し搬出します。
機器によっては重量が大きいので搬出計画が重要となります。
この際、 基準値を上回る放射性廃棄物、 放射化物については治療室から持ち出すことはできません。
▼ 放射化物の測定·搬出
機器毎に異なる放射化物を測定し、 治燎室から搬出する際には、専用の容器に格納します。
放射化物の運搬について熟知した作業員が対応致します。
▼ ハツリ工事
機器の解体・機器ベースの埋込・配管工事・遮蔽扉の交換などの際にコンクリートを撤去します。
騒音・振動の影響が発生しやすいので、周囲への影響が小さい施工方法,作業日を提案致しております。
▼ 遮蔽鉄板工事
遮蔽計算の結果に基づいて遮蔽鉄板の新設·追加を行います。
配管やダクトを考慮した上で設計・施工します。
▼ 遮蔽扉工事
遮蔽計算の結果に基づいて遮蔽扉の遮蔽検討を行います。
管理区域内に貫通しているダクト部の遮蔽検討も行います。
▼ 架台の設置
医療機器の種類によっては取付け用の架台が必要となります。
機器の設四仕様書を頂戴し、協議の上、 適正な方法で設置します。
▼ 空調設備工事
機器の仕様に基づいて空調機器の選定を行います。
設置前に配管ルートを協議させて頂き管理区域を貫通する配管については適切な方法で防護処理致します。
▼ 電気工事
機器の仕様に基づいて配線・繋ぎ込みを行います。必要となるブレーカーや配線ルートを事前協議させて頂き状況に応じて柔軟にご提案させて頂きます。
▼ 給排水設備工事
手洗いの設置や給水管・排水管への接続を行います。
ファントムへの給水用水栓を手洗いに併設するなど、使いやすい配慮を心がけております。
▼ LAN設備工事
機器の仕様に基づいて配線・空配管の敷設を行います。設置機器によって異なりますのでご相談ください。
▼ 内装工事
機器に係る間仕切り・家具造作工事・塗装工事など、状況に応じた提案をさせて頂きます。
導入される機器によって内装仕上げが異なるためご相談ください。
▼ 医療機器の搬入設置
医療機器の運搬・設置について熟知した専門のチームが対応致します。
事前に搬入計画書を作成し、搬入ルートを相談の上、安全に迅速に搬入致します。